【チラシを見た方へ】問題への解答と『Fujiya Campus』の関係についてご説明します

まずは、このチラシを手に取っていただいたこと、感謝申し上げます!

「Fujiya Campus」を運営しております、尾髙と申します。
家族でもなく学校でもない、第三の場所(サードプレイス)として学びながら過ごすことができる場所を東金に作りたくて、設立いたしました。
まだスタートしたばかりですが、一歩ずつ精進して、東金のみなさんに還元していけたらと思います。

「Fujiya Campus」について、具体的にどういったことが学べるのかは、【Fujiya Campus とは】をご覧ください。

直接、お話を聞きたい方は、【ご入会までの流れ】のフォームからお気軽にご連絡ください。

問題の解答について

 – 問題 –  
N東高校で文化祭が 2 日間開催されます。
あなたのクラスでは「バナナジュース」を屋台販売することになりました。
期間中、 3 万円以上の利益をあげるためには、 “何円” のバナナジュースを一日あたり “何杯” 売ればよいでしょうか?
※ 原価は、100円/杯とします
※ クラスは30人です
※ 文化祭終了後にクラスでハンバーガーパーティーをするのに3万円が必要です

いつも数学を解いている学生のみなさんがこれを読んだとき、連立方程式など何か公式を立てないと、と考えたのではないでしょうか?しかし、この問題に当てはまる公式はありません。


これは数学の問題でもなければ学力検査のための問題でもないからです。この問題は、「企業の問題」です。つまりは、学生のみなさんが卒業して社会人になったときに就職するような多くの企業が抱えている問題なのです。


では、いくつか解答を考えてみましょう!みなさんもどうやって考えたか、ご自身の考え方と照らし合わせながら読んでみてください。
まず、利益がどのような式で表されるかを考えてみます。


利益は、「利益 = (単価 × 数量) – (原価 × 数量+その他コスト)」で表すことができそうです。今回は高校の文化祭なので、「その他のコスト(人件費や賃料や消耗品など)」は0円で計算してみましょう。すると利益は、「利益 = (単価 × 数量) – (原価 × 数量)」で表すことができそうです。つまり、利益3万円を達成するためには、「単価」「数量」「原価」をどうにか調整すれば達成できそうです。また、問題で聞かれている “何円” は「単価」に、”何杯”は「数量」にあたりそうなことがわかりました。

このように、何かを解決しようとするときは、キーワード(今回でいうと「利益」)が具体的にどのように定義されるのかを予め決めておくことはとても重要な作業のひとつとなります(定義の作業)。


次に、「単価」「数量」「原価」がどう変化すると、「利益」がどう変化するのかを考えてみたいと思います。なぜなら、3万円の利益を上げないといけないので、「利益」を構成する3つの要素「単価」「数量」「原価」を上げたり下げたりして、どうにか利益を3万円にする必要があるためです。


「利益」を”↑上げる”ためには「利益”↑” = (単価”↑” × 数量”↑”) – (原価 × 数量”↑”)」のような変化をさせる必要がありそうです。つまり、高価(単価が高い)なバナナジュースをたくさん(数量が多い)売ればよさそうです。今回は原価は100円/杯で固定としているので、変化はないものと考えています。

このように、何が変化すると何がどうなるのかの因果関係を整理しておくことはとても重要な作業のひとつとなります(因果関係整理の作業)


では、「利益」と「単価」と「数量」の変化をみていきましょう。

図1は、単価を200円とした場合の「数量」と「利益」の変化表です。3万円の利益を出すためには「数量」が300杯必要なことがわかります。つまり、1日150杯を販売する必要があるということです。

どうでしょうか、1日150杯を売ることはできそうでしょうか?例えば文化祭の営業時間が10時-17時の7時間とすると、1時間で約22杯を販売する計算になります。

▲ 図1 「単価:200円」とした場合の「数量」と「利益」の関係


図2は、単価を500円とした場合の「数量」と「利益」の変化表です。「数量」は75杯必要なことがわかります。つまり、1日33杯を販売する必要があるということです。1時間で約5杯を販売する計算です。

これなら販売できそうな気がしてきました。しかし、500円のバナナジュースは少し高すぎる気もしますね。

では、間を取って350円で・・・・。のように考えていくと、ひとつ答えがでるかもしれません。

▲ 図2 「単価:500円」とした場合の、「数量」と「利益」の関係

N東高校文化祭の問題と『Fujiaya Campus』の関係について

N東高校文化祭の問題は、「企業の問題」であるとお話をしました。
私は、これまでITコンサルや業務コンサルをメインに仕事をしてきましたが、実は難しい数式などはあまり使うことはなく、今回の様な答えがひとつではない問題の答えを出すことを多く経験してきました。そして、この「答えがひとつではない問題の答えを出す」ことが社会人として必要な技術であるとも考えているのです。


ここで少し大きな話をさせてください。


昨今、私たちが生きている世界は目まぐるしく変化をしています。
私が大学生に入りたてのときはまだスマートフォンを持っている人は少なく、赤外線で連絡先を交換していました。それが大学2年生になるとサークルの連絡はメーリスからLINEグループになり、連絡先の交換はLINEやFacebook、Twitterになりました。今では、小学生でもスマートフォンを持っていますし、小さいお子さんもYouTubeで動画を見る時代になりました。


数年で新しいモノが受け入れられ、更に数年でそれが当たり前となる時代となっているのです。みなさんも少しずつ肌で感じていることだと思います。

このような時代の中で生きていくためには、何が必要となるのでしょう?


学力だったり、論理力だったり、コミュニケーション力だったり、色々と思い浮かぶものがあることでしょう。
私自身、社会人となりコンサルタントとして働くなかで様々な経験をすることができました。上述した「定義の作業」や「因果関係整理の作業」は学校ではなかなか学ぶことができないけれど、大人になるととても大切な 考え方 のひとつです。

私たちはこの「考える」という活動こそ、これからの時代に必要なことだと確信しています。

「答えがひとつではない問題の答えを出す」ためには、とにかく考えて自分なりの答え(納得解)を導く必要があります。誰もその導き出された答えが正解だなんて言ってはくれないでしょう。しかし、自分で考え行動しまた考えることを繰り返すことで、それが経験となり、自信となり、そして自分の人生を豊かにしてくれる糧となることを信じています。
どんなに時代が変わろうとも自ら考え行動することが、自分や周りの人々を幸せにする方法なのだと信じています。

私たち『Fujiaya Campus』では、皆さまが様々な活動を通して「考える」ことを身に付けられる環境をご提供します。
『Fujiya Campus』は決して子どものための学習塾ではありません。子どもや大人の垣根を越えて、誰しもが気軽に訪れることのできる、家族でも学校でもない、第三の場所であるサードプレイスとして、この激動の世界を生きていく素養を学んでいきます。
私、尾髙もまだまだ若輩ものです。先生のような立場ではなく、ひとりの仲間として皆さまとともに学んでいく所存でございます。


まずは、気軽にお話させていただくことからでも大歓迎です。

ご興味ある方は、以下のフォームからご連絡ください!

公園のように、誰しもが気軽に立ち寄れる場所にしていきたいと思っています。「こういうことに困っている」「こんなサービスがあると嬉しい」というようなご意見をいただきながら、皆さまと一緒に『Fujiya Campus』を作っていきたいです。

どうぞよろしくお願いいたします!

尾髙 功祐